2015-01-15から1日間の記事一覧
卒論を執筆する際に参考とした文献は手もとにあったもののほか、大学図書館の蔵書や電子データ(CiNiiやJ-STAGE)を利用した。文献目録の作成にはEndNoteを活用した。
人は存在しなければならない理由などなく存在している。そのことが暴露されたとき、人は言いようのない不安に駆られる。自分は「なにのゆえに」存在しているのか。このことは盲目的な経済成長が今となっては意義を失った状況に似ている。われわれは「なにの…
人は世界につねにすでに投げ入れられていた。となると、どのような世界に投げ入れられるかでその人のあり方は決定されよう。人は投げ入れられる世界を事前に選ぶことはもちろん、決めることさえできない。さしあたり私の手もとにある人生だが、これが私ので…
第二章ではとくに日本の青年の意識を裏づけていると考えられる社会(世間)のあり様について考察した。自由とは「自ラニ由ル」ことであるが、こと日本においてそのように振る舞うことは容易でない。そこには「空気」があるからである。“KY”という言葉が流行…
卒業論文第一章には「不安の時代」である現代にあってどのような展望をもつべきかという未来志向の部分と、このような時代に青年らが何を感じているかという現状認識の部分がある。具体的にはアーヴィン・ラズロのワールドシフトを導入として、広井良典の提…
拙劣ながら卒業論文を公開します。全部で4万字を超えているので章ごとに分けて投稿します。社会保障をはじめとする福祉政策、あるいは福祉そのもの、ひいては人間のあり方に関心がある人にとって少しでも資するものがあれば幸いです。 持続可能な福祉世界を…